コンサルタントコラム

【人材育成】 これからの働き方

人はどのくらい働かなければならないのでしょうか?

大卒の場合、23歳で就職し、65歳で定年を迎える、というのが現状のパターン。
42年間働きます。
この構造は将来どうなっていくか?平均寿命や年金制度も影響します。現在男性の平均寿命が83歳くらい。
年金支給年齢が65歳となることも決まっています。
そもそも現在の年金制度が始まった1961年の日本人の平均寿命は約68歳。
60歳から年金を支給しても10年支払わない想定でした。
それが50年で15歳平均寿命が延びてしまいました。
その傾向を前提にすると、50年後は平均寿命が100歳になることが考えられます。
現在でも初期想定の倍の20年近く年金支給していますが、財源は有限なので20年を上限に考えて、将来は80歳からの年金支給年齢の引き上げとなっても、不思議ではないのです。
そうすると80歳まで働いていないと生活を支えることができなくなります(もちろん個人預金が1億円あれば年金に頼らず20年以上悠々自適に暮らせますが)。
そもそも年金に頼れるか、という問題もあります。70歳になっても、75歳になっても生き生きと働く社会を目指すことが現実的な捉え方ではないでしょうか。そう考えると、今の30台、40代の方々も50年以上働く可能性が高いのです。

ある経営者との会話です。
「和田さん、社員を採用するということを真剣に考えなければならないね。
20代の社員は投資だよね。30歳くらいになってやっと回収できるわけよ。
でも40歳超えたら、一部の幹部社員を除いて、不良資産になっちゃうんだよ。42年社員を雇って、10年が回収、それ以外の32年は不良資産だよ。」
付け加えるなら、環境変化がどんどん早くて、社員教育も難しい時代です。我々ビジネスマンはどのようにして変化に対応していかなければならないのでしょうか?

1つの生き方は、会社に見限られないように、先行して変化する。
会社の仕事以上に外部で学習し、学んだことを会社のイノベーションに活かしていくことです。
会社の中の育成に頼っていては、同僚との差を生み出せません。
さらには、会社の中の変化に対応するだけです。
時間外労働の管理が厳しくなっていく中では、残業もできません。
会社の外で学ぶ時間を作らなければ、先輩を追い越すことも、組織の中で希少な存在になることもできません。

2つ目は、会社員という生き方から卒業することです。
時間管理される作業員から、成果で報酬を受け取る「業務請負」としてプロになることです。
この話もある社長との会話です。
「外部に仕事を委託したら、納期も品質もコストもしっかり約束通り納めてくれる。
社員として雇うことのほうが仕事の甘さにつながっている。
独立するなら喜んで仕事を発注するよ。
時間外手当も払わなくてよいからね。」
経営者の目線はこういう感覚なのです。
昔と違って、独立する人は過去の会社と良好な関係を保ち、仕事を請け負って創業するケースが多いようです。
やはり意識を変えなければなりません。
日常から同僚との競争を意識するのではなく、外部のプロと品質とコストを比較するシビアな目を持つべきです。
そして、独立しても継続できる実力と人脈を会社員の間に蓄えておくのです。
その準備をすることが、結果として独立しなくても会社から必要とされる戦力と認められることになるのです。

リンダ・グラットン氏は、「ワークシフト」という著書で、2025年の社会の変化と働き方の未来図を描いています。
世界的ベストセラーとなった、その本の中で書かれている12年後の働き方に必要なことは、
① プロフェッショナル領域を身に付け、社会ニーズに合わせて連続的にシフトする
② 孤独な社会競争を回避する自分らしいネットワーク・人間関係を形成する
③ 情熱を傾けられる働き方を見つけ、自らに投資続ける
上記の3つのシフトを真剣に受け止め、未来から見つめ直した自分らしい「働き方」に向かって、すぐに行動を起こしましょう。

(和田)

DATE : 2014/09/17

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