【人材育成】「働くこと」の評価
日経ビジネス20200831号「有訓無訓」に松井証券松井顧問の話が載っていました。
「働」という漢字が変わるように思えてなりません。「にんべん」の右側のつくりが「動」から「考」とか「感」に変わるのです。「動」はAIやロボットに任せればよい。
働くことの意味が変われば、会社の在り方も根本的に変わらざるを得ません。
個人が組織に合わせるのではなく、組織が個人に合わせる時代になっていくのです。社員という所属を意味する言葉はなくなる
会社側から見ると、ただ動くだけの社員の価値はどんどんなくなり、自分で考えたり、感じられる社員しか生き残れなくなるという事でしょうか。
コロナの影響もありますが、本当の意味で新しい時代にシフトしていると思います。オールドタイプの組織の論理ではなく、変化に対応できる個人を活かす組織が生き残っていくのでしょう。
人事コンサルという立場から考えると、ほとんどの評価が組織の要望に動いて結び付いた成果に偏っています。変化に対応して「自分で考えること」「感じること(感性)」をどう育み、評価していったらよいか。指導する側のマネジメント力も、真剣に考えていかなければなりません。
【コンサルタントプロフィール】
和田一男 (株式会社ブレインパートナー 代表取締役 組織変革・営業変革コンサルタント) 北海道小樽市出身。(株)ヒューマン・キャピタル・マネジメント取締役。大学卒業後、1985年(株)リクルート入社。2000年独立し、(株)ブレインパートナー設立、代表取締役就任。経営力強化、実行力強化支援、営業力強化コンサルティング、実行機能としての組織構築、組織変革コンサルティング、人材育成、人事評価制度構築、目標管理制度運用支援を行っている。著書「30歳からの営業力の鍛え方」(かんき出版,2006年)、「ドラッカー経営戦略」(明日香出版社,2012年) |
DATE : 2020/10/15